今日は、「あきらめないでピアノレッスン!」の中嶋恵美子先生の生徒さんと、アンサンブルワークショップを行いました。
私がピアノ教室の生徒さんと室内楽発表会をやっているのをお知りになった中嶋恵美子先生から、
「子供同士のアンサンブルをやってみませんか?」
とお声かけ頂き、実現しました。
数か月前から中嶋先生とやりとりを重ね準備しました。
ピアノがヴァイオリンの伴奏に徹しているという曲は避け、しかしテクニック的に難易度が高すぎず・・・となると、バイオリンランドの曲は短いながらも音楽的な要素がふんだんに取り入れられており、ちょうど良いと中嶋先生と判断しました。
曲目はバイオリンランド2巻の「さくらさくら」、バイオリンランド3巻から「ステキな一日」と「フェアリーワルツ」です。
さあ、今日はいよいよ開催の日!
ピアノの生徒さんには、広汎性発達障害の生徒さんが一人含まれ、どうなるかドキドキしながら当日を迎えました。
まずは、自己紹介から始め、初対面の硬さから緊張をほぐすために、まずはハーモニーを歌ってつくるワークから開始しました。
ド、ミ、ソ、をそれぞれ数人のチームに分かれて、歌うハーモニーをつくります。
このワークには親御さんも参加してもらいました。
(※画像はすべて小さく加工しています。)
ピアノを弾きながら、皆を盛り上げていく中嶋先生。
一人一人、ハーモニーの輪の中に入り、皆が歌う声の中心に立ってハーモニー体験!
みんな、「自分が歌っているときと違う!!」と目を丸くしていました。
そう、自分が歌う立場であるときと、自分に向かってみんなが歌ってくれる時では、当然ながら、ハーモニーの聞こえ方が違うのです。
歌うハーモニーをつくる体験をして、緊張をほぐしたあと、いよいよ子供同士のアンサンブルへ。
今回の進行は、レッスンと自主練習を挟むものにしました。
<進行>
最初のアンサンブル(教師立会い、実質レッスンも兼ねる)
↓
子供だけで別室にてチームごとに自主練習
↓
レッスン
↓
修了演奏(互いに講評を書きあう)
男子二人が入った「フェアリーワルツ」
トリオの第2ヴァイオリンには、音大志望の子に弾いてもらいました。
アンサンブルの醍醐味を感じるのは、実は内声なのです。
一番難しく、そして楽しいのが第2ヴァイオリンなので、彼女にどちらも弾いてもらいました。
どう感じたかな?
次回のレッスンで感想を聞くのが楽しみです。
私の生徒さん達の学校には特別支援学級はありません。
知的障害児には会ったことが無いのです。
なので、中嶋先生が、事前に発達障害児が、どんな子なのか、どう接したらいいのかと、私の生徒さん達に向けて手紙を書いてくださいました。
その手紙の前置きがあったこともありますが、やはり子供は素直なので、とても皆自然に互いにコミュニケーションをとっていました。
最初は緊張していましたが、徐々に打ち解けて、最後には仲良しになっていました。
本当に、いつも子供の素直な感性に感動します。
修了演奏の時、子供たちは一生懸命講評カードを書き込んでいました。
子供たちを集めてイベントやるときに、いつも思うのは、子供たちは、子供同士の関わりの中でこそ得られるものが沢山あるのだなあということです。
今日の場合、いつもはピアニストは大人で自分に合わせてもらえますが、相手は同年代。
しかもトリオだとヴァイオリンはもう一人いる!
オーケストラだとヴァイオリンは何人もいるけれど、室内楽はそうはいかない。
仲良しになると、練習しないでお喋りも楽しみたい。(笑)
そんな子供たちの様子をみて、やってよかったと嬉しくなりました。
終了後、中嶋先生と、「またやりましょう!」と約束しました。
みんな、すてきな時間をありがとう。(*^_^*)
* * 8/26 追記 * *
参加者の年齢、当日の詳しい進行は、中嶋恵美子先生のブログをご覧ください。
http://musestown.livedoor.biz/archives/52075980.html
ヴァイオリンとピアノの違いについて、とても興味深くレポートされています。
* * * * * * *
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