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できなくて当たり前

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今週から、第10期ヴァイオリン指導法講座が始まりました! 

 

初回は子供の発達について話をしています。

 

 

「発達がわかれば、子どもが見える(ぎょうせい出版)」

 

 

こちらの本を参考にして、子供の発達についてかいつまんで講義します。

 

 

  3歳は両手を同時開閉

 

 

例えば、3歳の子供は両手が同時開閉です。

 

 

左右の手を交互に開閉できるようになるには

 

3歳10ヶ月以降と掲載されています。

 

 

手と足を制御でき始めるのが5歳で、

 

縄跳びや鉄棒などにチャレンジを始めるとされています。

 

 

ヴァイオリンは左右の手が全く違う動きをするのに、

 

手の交互開閉ができない

 

縄跳びができない子に

 

ヴァイオリンを弾けるようにするのは

 

実はかなり酷なことなのです。

 

 

もちろん、世の中にはすぐにできるようになるお子さんもいて

 

苦労なくヴァイオリンを習得していく子もいます。

 

でも、それは全ての子供に当てはめることはできません。

 

 

かといって、すぐに楽器を持てるような

 

運動神経の良い子が

 

どんどん上手くなるのかといえばそうでもなくて

 

言語能力も関係していきます。

 

 

 

  できなくて当たり前

 

 

バランスよく発達している子はなかなかいません。

 

私が一番言いたいのは「できなくて当たり前」なのです。

 

 

幼児のレッスンは発達具合を見極めることが大事です。

 

 

そして、親御さんに説明をして、

 

まずは楽しくヴァイオリンに親しみを持ってもらうのが

 

教師の役目だと、私は思います。

 

 

先生方、特に幼児は「できなくて当たり前」です。

 

「どうしてできないの?」と、つい言っていませんか?

 


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