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江口文子先生「時がくれたもの」

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江口文子先生の新書「時がくれたもの」読了しました。



泣けました・・・。
これは指導者の方は泣けます。

若い頃の江口先生が指導に悩む姿、生徒さんへの洞察と期待、コンテスタントへの気遣いや愛情・・・。

江口先生が、プロを目指す子、途中で進路変更していく子、生徒の資質を見極めて温かく見守っている様子などがひしひしと伝わります。
指導者としての姿勢、愛情、見守る姿勢に共感と感動がありました。


ところどころに、江口先生の子供の頃のことが書いてあるのですが、くすっと笑えるのが、空を飛べると信じておられたとのこと。
なんと、低学年のころに屋根から「飛んで」左手を骨折されたとか。
それから空を飛ぼうとしなくなったそうです。(笑)
抒情的にさらっと書いてあるのですが、いやいや、びっくり。



珠玉の言葉が沢山詰まっているのですが、これはと思ったのは、

「音楽家にとって心を開放する鍵・・・それは音楽への愛情である。自分への愛情ではなく。」

というものでした。


自分が目立ちたいとか、親から褒めてもらいたいとか、最初はそれでもいいけれど、ある程度の年齢になってプロを目指し始めたら、日々コツコツと積み上げていくしかありません。
音楽や楽器との向き合う姿勢についても、記されています。


数々のコンクールの審査をされておられ、その様子もところどころ織り交ぜてあります。
国際コンクールでの様子や、コンテスタントへの愛情も感じられました。
審査員ならではの目線にも、なるほどなあと思わされます。


参考になるところが沢山あります。
ヴァイオリンの指導者の方も、お読みなられるといいでしょうね。


元はムジカノーヴァの連載だったものです。
まとめ読みとなるとハンカチ必須です!



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