早いものでもう4月も中旬を過ぎようとしています。
緊急事態宣言となり、昭和音大の付属教室は休校状態。
希望者にはオンラインレッスンに切り替えてもう2ヶ月となりました。
悪い予感は当たるもので、この状況は長引くようです。
4月の上旬、あるプロオケがネットで演奏を
ライブ配信しようとしていましたが中止となりました。
理由はステージ上の100人で演奏することが
濃厚接触になるからというもの。
残念ですが、感染の可能性が0ではないものは、
危険とみなされて当然です。
私もプロの演奏家のはしくれとして、
オーケストラの演奏会がなくなるというのは
とても寂しいですし、残念です。
今は健康問題になっていますが
しばらくするとこれが経済問題になることは明白です。
いわゆる娯楽のカテゴリに入るオーケストラや楽器演奏などの
コンサートは、なかなか元どおりとはいかないでしょう。
5月のGW明けに情勢が収束に向かっていたとしても、
安心安全が確約されない限りは、この状況はまだまだ続きます。
少なくとも今年中は無理ではないかなと。
悲観的になるのはとても簡単です。
これからの行先が気になることではありますが、
それは実際にどうなるかはわからないものです。
私は目の前の生徒さんのケアをするのが一番であり
日々のことに集中していこうと考えています。
オンラインレッスンで、いかにクオリティを高くしていけるか。
3月中はオンラインは希望者制にしていましたが、
4月以降は全てオンラインに切り替えています。
私は課題を動画で提出してもらって、
オンラインでその動画を生徒さんと同時に見て、さらに意見を交換し、
それから実際に楽器を持ってレッスンする流れにしました。
オンラインのツールはたくさんありますがどれも音質は悪い。
スカイプがいいとか、フェイスタイムがいいとか、
zoomはダメとか、いろいろ言われていますが、
リアルに叶うものはありません。悪いもんは悪い。
だったら、音質の悪さをカバーできる動画チェックで
乗り切ることにしました。
動画提出にはLINEを活用しています。
5分までの制約はありますが、とても手軽に送信できます。
動画提出してもらって、私も動画で手本を返して、
さらにオンラインで補足説明をしていくという。
やや手間がかかりますが、今は時間はあります。
さらに、2重奏のアンサンブル のものは、
私の第2ヴァイオリンをイヤホンで聴きながら合わせて演奏したものを動画撮影してもらって
私の方でセッション動画を作成して曲の完成をはかります。
この時間をいかに楽しみながら、
生徒さんたちへ誠意をもってせっすることに集中していけば、
そのうちに状況が好転しているかと思います。
「今」に集中!です。
読者の皆さんも、不安な気持ちがやってきたら、
起こるかわからない未来をぐるぐると考えるのをやめて
今、楽器を弾くといったことに集中してみてください。