今週はヴァイオリン指導マスタークラスがありました。
9名中5名がWEB受講、3名が録画視聴、1名がリアル受講でした。
WEB受講ができるようにしたときは、
まさかこんな情勢がやってくるとは夢にも思いませんでしたが、
この形態を作っておいて本当に良かったです。
今回は初対面の方もいたので、
自分の教育理念を発表しながらの自己紹介をしました。
まだ教育理念を言い慣れていない人はもじもじとしていましたが、
これを何回か言うことによってそのリアリティが増していき、
回数を重ねる毎に教師を作っていくことでしょう。
私は常にレッスンで長期的目標を意識しています。
一番大きな長期的目標は私の教育理念の「考える力をつける」であり、
さらに細かい目標は生徒一人一人にあります。
教育理念とは、目標であり、自分と生徒へのコミット、目指すゴールでもあります。
すべてはゴールからの逆算です。
長期的、短期的目標がないと、目的地がわからず、
レッスンで何を目指していたのかわからなくなります。
ただなんとなく音階を弾き、
ただなんとなく曲をやる。
これが一番まずい。
結局、時間が経つだけで、
何も残らなかったりします。
教師に目標(理念)がないと陥りやすいのが、
ずっと同じ曲ばかりじゃ生徒が飽きるのではないか、
先に進まないと親御さんが満足しないんじゃないか、
基礎をつけることよりも、
なんとなくの楽しさを優先して、
生徒の顔色を伺うレッスンになってしまうことです。
当然ですが、「生徒のため」が抜けてしまい、
できていないまま教材を進めれば、
あとで大きなツケがやってきます。
すべてはゴールからの逆算!
抽象的になってしまったので、
具体的にはどんな長期・短期目標を立てるかと言うと・・・
小4の女の子がいて、鈴木3巻の最後の曲、
ブーレを弾いているとします。
その子の3年後は中学1年生。
中学受験でオケ部のある学校に入りたいと言っています。
それならば、小5までに第3ポジションの曲を終えておき、
ヴィブラートを学習する。
小6の間は受験勉強があるので、教材を進めることよりも
ポジション移動の安定のために3オクターブの音階と
読譜力のためにバルトーク「44のデュオ」をやります。
こんな感じで、いつもその子の年齢と将来像、
生徒の希望から目標を立ててレッスンをし、
そして、子供の可能性を期待しています。
すると面白いことに、いつも私の予想した以上に
なってくれるので、この仕事が楽しくて仕方ありません。
(これはピグマリオン効果です)
これは、ある人から、
「川合先生はよく飽きずにやるよね」と言われたときに
気がついたことでした。
だって、いつも自分の予想の上を行くんです。
基礎を大事にして、とにかく基礎キソとうるさくし、
目標を掲げて、さらにピグマリオン効果も期待していると
自分が予想した以上になってくれるのです。
これは本当に教師冥利につきます
こんな書き方していると、
私が懇切丁寧に、手取り足取り教えていると
誤解されるかもしれません。
とんでもない。
適切な時期が来たと判断したら、
崖から突き落としたりもします。
そろそろ離れなさいと、
信頼できる先生を紹介して、
旅立たせたりもします。
そんな子供たちが
素晴らしい結果を見せてくれています。
今日は何を言いたいの散漫な文章になってしまいましたが
このブログを読んでいるあなたにお願いです。
先生は、教育理念を作ってください。
そして、先生もヴァイオリンを習っている人も、
3年後の自分を想像してください。
あ!これはヴァイオリンに限ったことではありません。
日常の生活についてもです!
3年後は?
2年後は?
1年後は?
そして、自分のために、
今、何をするべきか考えて行動してください。
そうすれば、未来が自分に近づいてきます。
さらには思っていた以上の結果をつくるかもしれません。
なりたい夢が予定、タスクとなり、
そして現実になります。
こんな情勢の時だからこそ、
こんな時だからこそ、
今の社会のマイナス感情に引っ張られないためにも、
ぜひ、未来の自分に期待し、考えてください。
3年後、あなたは何をしていますか?