Quantcast
Channel: 音に心を
Viewing all articles
Browse latest Browse all 985

初見で弾けるものが本来の力

$
0
0

 1月のヴァイオリン指導マスタークラスでは、

「スケールワーク」をとりあげました。

 


私のレッスンでは、


全調の音階を書き、


和声Ⅰ・Ⅳ・Ⅴを学習します。



 

和声の基礎がわかれば、いずれ分析や


作曲にも役立ちます。

 

なぜ、私がこのスケールワークを作ったのかについては

沢山の理由があるのですが、

 

一番大きなものは「読譜力」です。

 


楽譜を開いて、すぐに弾けるかどうか、

すぐに音にすることができるレベルが

その人の、今の読譜力なのです。

 


例えば、「ちょうちょ」のような簡単なものでも、

なんの指でどこの弦で、弓はどれくらい使って・・・

 

というのが瞬時に判断して音にすることができなければ、

それは読譜ができていないことになります。

 

このスケールワークを一通り終わると、

バルトーク「44のデュオ」を始めます。




 

初見ですぐ弾くのでは無く、


巻末の分析にしたがって楽譜を見て、


さらに黙読してから弾きます。



 

こちらはバルトーク研究の第一人者、


パップ晶子先生の素晴らしい解説が載っています。



歌の訳詞が載っているのも大きな助けになり、

曲を弾く上で想像力を駆り立てられます。





 

バルトークが子供のために書いてくれたこの曲集、


生徒の初見力があがるとともに、


モードの響きに触れて、民族音楽を体感していけます。



さらに変拍子やアンサンブルも学習でき、とても力がつきます。


ぜひ一度、弾いてみてください。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 985

Trending Articles