昨日、ミューザ川崎にて、ミュージック・ワークショップに参加してきました。
川崎市市民文化局市民文化振興室主催で、贅沢にも大ホールのステージでのワークショップでした。
ブリテッシュ・カウンシルの共催ということになるのでしょうか。
私はミューザ川崎の関係者に教えてもらい、急きょ参加してきました。
(写真は撮っていいのか判断できなかったので、ありません。)
進行は、ブリティッシュ・カウンシルによる英国のホール・オーケストラの教育プログラム等の
事例紹介の話があり、その後、音楽づくりワークショップの体験です。
以前、ロンドン交響楽団の教育プログラムのフォーラムにも参加したことがあり、それを実例を実体験をもつことができました。
ロンドンの特に東側の貧しい地域(ここは移民が多く英語で授業が成り立たないほど)にて、学校の部活動のような場で、子どもに楽器を与え、プロが指導し、最終目標にはプロとの演奏の場が設けられています。子どもの非行防止、地域貢献へ繋がっていることが、事例をもって楽団員が語り、国内の主要オーケストラの事務局の方々が多くいらしていたことが印象的でした。
以前、ロンドン交響楽団の教育プログラムのフォーラムにも参加したことがあり、それを実例を実体験をもつことができました。
ロンドンの特に東側の貧しい地域(ここは移民が多く英語で授業が成り立たないほど)にて、学校の部活動のような場で、子どもに楽器を与え、プロが指導し、最終目標にはプロとの演奏の場が設けられています。子どもの非行防止、地域貢献へ繋がっていることが、事例をもって楽団員が語り、国内の主要オーケストラの事務局の方々が多くいらしていたことが印象的でした。
今回は、行政の方々が多く参加しておられ、地域にどうやって取り入れていくのかということに主観があったように思います。
ロンドン交響楽団の時には、主に子供対象の話でしたが、認知症のお年寄り、教会などで、地域に住む人々と、作曲をしていくものでした。
これはどうやってやるんだ??との疑問がありましたが、ワークショップで解決します。
ワークショップは2時間あり、短時間でしたがかなり濃い内容でした。
参加者全員が輪になって、ボディ・パーカッションから始まりました。
文章にするのは難しいので細かいことは書けないのですが、初対面の人々を少しづつ親しくさせるにはいいものでした。
色々なリズムをやり、これが後々になって全体合奏の素材になります。
事前に楽器を持ってくるように案内があったので、参加者は楽器を持ち寄りました。
クラリネット、フルート、オーボエ、エレキギターを持ってきていた方も!
楽器を持ってきてない方は、鉄琴や太鼓などの打楽器を貸してもらいました。
ボディ・パーカッションでやったリズムに、トレーナーが音をつけ、まずは全員で合奏です。
多くの音をつけず、ラ、レ、ミ、ファのみの音、打楽器はリズムを叩き、合奏が形成されました!
さらにそこから、管楽器、弦楽器、鉄琴などの鍵盤楽器(ピアニカの方もいました)、打楽器のセクションごとに別れて、トレーナーの導きでさらに発展させていきました。
条件として音が多くないことがありましたので、なるべくシンプルなものをお互いに繋ぎ合わせました。
私達弦楽器は、流れるような旋律を考えるのが課題でしたので、6人いた一人一人が2小節のメロディを考え、それをつなぎました。
トレーナーは互いのメロディを憶えつなぐこと、少しのリズムの変更を提案してきたのみで、時間がなかったせいもあるかもしれませんが、多くを語らず、個人を尊重するのだと感じました。
最後には、また全員で合奏し、リズムのみ、互いに形成したもので合奏をして、楽譜がいらない、いわば即興のセッションが終了しました。
駆け足でしたが、こういったプログラムを認知症の老人ホームでもしているとのことなので、与えられるだけの音楽療法ではなく、個人の発想を大事にした作曲で、とてもいい刺激になるだろうと感じました。
参加して思ったのは、ダルクローズ・リトミックを応用したものだなあと、イギリスの音大でダルクローズ・リトミックが授業にあると聞いておりましたので、それらが融合し、プロの演奏家と地域の人々をつないでいくプログラムとして、これはとても成功していくだろうなと感じました。
公的な資金が20%で、寄付や企業からの協賛だけではなく、システムを維持構築するために地域の人々が積極的であるというのも納得できます。
こういった取り組みが日本でも広がりつつあるのか、トレーナーで新日フィルの方がいました。
最近耳にしたのですが、ワークショップデザイナーという資格ができたとのことで、地域を活性化するような動きが、これから急速に広まっていくのかもしれません。