昨日は、高田美佐子先生が講師をしておられるキャロルリトミックスクール様ピアノコンサートにて、生徒さんたちと31曲を演奏してきました。
私は高田美佐子先生のフォルマシオン・ミュジカル講座を受講しています。
生徒さん25人と、31曲、選曲は高田先生がされて、ドイツ、イタリア、イギリスなどの国々を音楽で回ろうという企画で、小1から中学生までの子供たちと演奏しました。
<高田美佐子先生の御著書>
今回は普段リトミックをされているお教室のお部屋で、皆さんは床に座って聞いていただく形だったので演奏中の写真はありません。
ここには終演後の高田先生との記念撮影を。
![]()
キャロルリトミックスクールでは、ダルクローズリトミックを取り入れています。
私は日本におけるリトミックは、未就学前の子供たちが音楽に合わせて動いて踊って楽しむものという認識でしたが、高田先生との出会いでダルクローズを知り、そのすばらしさに驚きました。
日本にリトミックが入ってきたのは戦前戦後の時期で、自由学園にて子供達の教育にリトミックを使われたことが発端とされています。
そのせいか、日本では子供の、とくに幼児期にやるものとされていますが、海外ではその逆です。
ダルクローズが音楽大学で指導する際にテンポ感、リズム感、音程の感覚の無い生徒に対してつくったものであり、歩くことなどの運動や体の動きと関連させ身体感覚を上げ演奏に反映させ、さらに音楽理論まで結びつけられています。
ダルクローズリトミックの指導者になるには国際免許を取得せねばならず、即興演奏、和声聴音、履修時間が必要でハードルが高いものです。
音楽のなかの躍動感、一定のテンポ感、音の跳躍におけるエネルギーを感じるなど、このキャロルの子供達は幼児期から小学校6年まで継続してダルクローズリトミックを受講することができます。
ピアノのレッスンを受けるのにリトミックは必須になっている、システムとして素晴らしいなと思いました。
(反対にリトミックだけの受講は可能とのこと)
これまで幼児期にリトミックを受けてきた子を何人も指導してきましたが、残念ながらその効果は弱く、消えてしまう子が多いように感じていました。
ですが今回、毎週ダルクローズリトミックを受けている子供達とのアンサンブルを通じて、その音楽基礎力の高さに驚かされました。
もちろん、ピアノをご指導されている高田先生のご指導の賜物でもあるとは思いますが、どの子も音楽に躍動感、和声感覚があり、なにより心から音楽をしていました。
これまで多くのピアノ教室の発表会に関わらせていただきましたが、ダントツの音楽基礎力の高さです。
教育はとても時間がかかるものです。
絶対音感がもてはやされた時期がありましたが、それは音のラベルがわかっただけにすぎません。
本当に必要なものは、和声感、音に対する感覚、さらにそれを体で表現しようとする心からの動きです。
それを小6までの期間に時間をかけて養っていくこと、そのまで手をかければ無理なく自然と音楽基礎力が身につくことを目前にしたのでした。
今回、一番すばらしいなと思ったのは中学生の生徒さんでした。
ずっとダルクローズリトミックを受講し、小6で卒業、その後もピアノのレッスンには通っている生徒さんです。
ブラームスのピアノトリオ3番の3楽章を一緒に演奏しました。
この曲は「3/4 2/4」「9/8 6/8」と表記され、拍子が入れ替わり、さらにブラームスですからメトロノーム的にただ弾いただけでは完成しない難易度が高い曲です。
リハーサルレッスンでは、こちらの意見をどんどん吸収し、テンポの変化、伸縮の感覚がすばらしく、本番では素敵な演奏となりました。
ひとつ、書き添えたいのは、この生徒さんは専門家として音大を目指しているわけではないようです。
ほとんどの生徒さんは趣味として通っておられます。
この音楽の素養があれば、聴く耳がとても感性が高く、語学などにも有利かと思います。
そして、将来、彼らはとても質の高い聴衆となることでしょう。
こういう子が育つのだと、驚きとともにとても勉強になりました。
受講生募集![宝石赤]()
第8回ヴァイオリン指導法講座~上達のための音階練習
2018年1月23日(火)10:00~12:00
BEC音楽教室(有楽町線江戸川橋徒歩5分)
第4回夢の室内楽~ピアノ講師のための室内楽講座
2018年1月29日、2月9・12日(金)午前
東急目黒線洗足駅下車1分 プリモ芸術工房
★レッスンのお申込み★
現在、水・木曜日、渋谷クラスを若干名募集しています。
☆メルマガ☆
http://archive.mag2.com/0001599299/index.html
★指導法まとめHP★
![音に心を]()
★演奏関係のご依頼★
![音に心を]()
![人気ブログランキングへ]()
![]()