ツイッタ―でつぶやいていた銀糸のほつれ、今日、修理してきました。
先月末に、ぷつんと一部が切れてしまいました。
こういうことって、滅多にありません。
この弓を所有してから、10年以上経ち、人生初、弓の糸の巻き直しになりました。
弓は、糸を銀線にしたり、絹糸にしたりして、弓のバランスを整えます。
私の弓は絹糸なので、こんなに種類がありました!
マメ知識ですが、この糸の巻き方、フロッグの素材で、弓のランクがおおよそ決まっていたりします。
最上ランクではその証として、フロッグは鼈甲、金具は金、糸巻きは、クジラのひげを巻くのです。
細かくランクを設定しているメーカーだと、上から順に、金の金具に黒檀フロッグ、その次は銀金具に黒檀フロッグに銀細工、銀金具に黒檀・・・といった順です。
銀金具に黒檀が、一番主流ですよね。
一番手頃で沢山製造するランクなのです。
ところが、昨今は安い弓でも鼈甲や、水牛の角を使ったりもしているので、必ずしもこの通りではなくなってきていますが。
安い10万程度の弓に、あまり質の良くない鼈甲で販売されているのこともありますので、ぱっと見た目で「これは鼈甲だから高級品?!」と判断はできなくなっています。
さて、話を戻して、デザインも選べると言われたのですが、ゆっくり考えている時間がなかったので、アクセントでハッキリした色を入れてもらい、巻き方は職人さんにお任せにしました。
およそ一時間後、仕上がったのは・・・・
私の楽器ケースの色と同じ、赤茶の糸をアクセントした巻きになりました!
巻き方のデザインは、ギヨーム(Guillaume)と同じです。
ギヨームは、今一番人気のある弓の製作者です。
いつか、ギヨームの銀細工を施した特注弓を手にしたいという野望があります。(笑)
とても美しく、操作性も良い、さらには将来の値上がりも期待できる(!)のです。
私のこのケース、革っぽいですが、ビニールの偽革です。(笑)
本革にすると、ケースが重くなるので、ビニールの生地を探してきて、特注で作ってもらいました。
この話はまた今度~。
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