昨日は、ヤマハ銀座店にて、白瀬ゆり先生の指導法セミナーでした。
(左から、私、白瀬先生です。左から4人目は遠藤記代子先生、一緒に受講しました)
「楽譜の仕組み」から「楽譜と演奏を結びつける」への丁寧な指導について、盛りだくさん、いろいろと教えてくださいました。
レッスンで、リトミックを使うことを改めてお勧めされました。
「歩く」「走る」「ゆっくり歩く」「止まる」「高い」「低い」「だんだん高くなる」「だんだん低くなる」を楽譜に置き換えていくこと。
これがしいては楽譜の仕組みを伝えていくことになる。
(白瀬先生手作りのリズムカードです。背景に拙書がありますが、気にしないでください。笑)
この日は、他にも自作の教材の作り方をご教授くださいました。
丁度良い市販のものがないから、というのが自作の理由ですが、先生の愛情がいっぱいつまっています。(*^_^*)
とにかく、時間がかかっても、四分音符(歩く)、八分音符(走る)、二分音符(ゆっくり歩く)を理解させること。
興味があって、質問したのですが、「仕組みを理解させるのに、時間がかかった子は最長でどれくらいでしたか?」と伺うと「3歳から始めて、小3までかかった子がいます」とのお話しでした。
かなり長い期間ですが、これは白瀬先生が妥協せず、その子に向き合ったことになります。
私がまだ駆け出しの先生だったころ、あまりできていなくとも、理解しおらずとも、そのうち楽譜が読めるようになるだろうと、どんどん教材を進めてしまって・・・結局譜面が全く読めていないに等しい状態にしてしまったことがあります。
あとからのフォローは難しい、私はこういった子を育ててしまって、とても後悔し、生徒に申し訳なく思いました。
なので、最初からしっかり読譜へ持っていく。
これはとても大切なことなのです。
幼児の場合のレッスン時間の配分は、30分の内、ヴァイオリンは10分程度だそうです。
これは私も同じで、楽譜を読む上でのリズム感と音程感を養ってから先に進むことです。
(ちなみに、私はプレピアノランド1巻を使用しています。オススメ!)
こんな方法があったのか!と思わされたのは、スズキ1巻のアレグレットへの導入法です。
スズキの教材で、D線のための曲としてアレグレットが登場しますが、ここは慎重にやらないとつまづく子が多いのです。
リズムと移弦、さらに初めてD線になるからなのですが、まず弾かせる前に、白紙の五線譜に、音符ではなく、小節線を区切った状態で、五線の下に「れみふぁ、ふぁらそ」と記入し、生徒が楽譜を作成させるというもの。
こういう導入法は面白いと思いました。
話は飛ぶのですが、今日、出張レッスンに行ったお家の子が、似たようなことをしてくれていました。
私が到着すると、「ねえねえ見て!!」と、ピンクの色紙に、『れれららししら そそ#ふぁ#ふぁみみれ』と書いた紙を見せてくれました。iPadのゲームアプリの音楽を書いたんだよと得意気です。(笑)
おおこれは!とピンと来た私は、「よし!楽譜つくってみようか!」と譜面作成を一緒にやりました。
賢い子なので、書き始めてから「ねえ、これ何拍子?」と聞いてきます。
「何拍子かなあ。全部書いてから調べてみようね」と誘導し、楽譜が完成したら「4/4拍子だ!」と答えられました。(*^_^*)
偶然とはいえ、昨日勉強したことが使えて嬉しかったです。
本当、子供って沢山のことを教えてくれます。
GW明けに楽しい時間を過ごしました。
- いまさら聞けないヴァイオリンの常識/音楽之友社
- Amazon.co.jp
★チラシ配布ご協力のお願い★
書籍チラシをお友達や、生徒さんに配布協力してくださる方にはお送りします。
演奏会のプログラムに挟んで頂くのも大歓迎!!
こちらのメールフォームからお申込みください♪
http://goo.gl/114eqi (←長いのでURLを短縮しています)
http://archive.mag2.com/0001599299/index.html